妊娠と薬

結論からいえば完全に安全でいくら使ってもよいという薬は存在しません。そのため妊娠初期の妊婦に対してはできるだけ薬は使用しないにこしたことはありませんが、有益性が有害性を上回る場合には使用するようになります。多くの薬は妊婦には慎重投与することや妊婦への安全性は確立していない、と添付文書に記載されています。投与実験をして催奇形性がなかったという確認はできませんので（人体実験をするわけにはいかないので）安全性は確立していないということになるのです。しかし裏返せばこれまで奇形の原因になったという報告はないか、無視できる程度しかないということも言えますので添付文書に投与しないことと明記さえていなければ安全である可能性が高い薬であるともいえます。処方先で相談してみるのがよいでしょう。