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婦人科

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妊娠に気付かず6週まで喫煙。胎児に影響は?

相談者:エリカ樣さん(25歳/女性)

妊娠に気付かず6週まで喫煙していました。気付いて辞めましたが、胎児に影響がでる可能性は高いですか?

相談者に共感!

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2011/05/01 22:54

タバコは妊娠中のどの時期に吸っても、妊婦さん自身はもちろん、おなかの赤ちゃんに悪影響を与えます。喫煙を続けることによって母体と胎児にトラブルが起こる可能性がいっそう高まるので、妊娠後期まで喫煙していると、当然リスクは大きくなってしまいます。妊娠がわかったら、即刻、禁煙を決意してください。 タバコを吸うことによって体内に吸収される有害物質のなかで、特に問題なのがニコチンや一酸化炭素。ニコチンは血管を収縮させる作用があるので、妊婦さんの体内の血流が悪くなります。また、一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合する性質があるので、本来、ヘモグロビンと結合して運ばれるべき酸素が体内に十分な量、運ばれない可能性が増加。そうすると妊婦さんの血液中の酸素が不足し、赤ちゃんに運ばれる酸素も不足する恐れがあります。  その結果、子宮や胎盤の血液循環が悪くなり、子宮の収縮が起こりやすくなったり、胎盤の機能が低下。流産や早産、前置胎盤や胎盤早期剥離などのトラブルの発生率が高くなります。同時に、赤ちゃんの体に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなるために、低体重児になったり、赤ちゃんの発育を阻害し、子宮内胎児発育遅延(IUGR)の原因となる場合もあるのです。健康な赤ちゃんを産むために、一刻も早く禁煙して、万全な状態でお産に臨みたいものです。 喫煙は様々な影響を胎児に及ぼします。ただ、それは喫煙をしていなくても周りが吸っている副流煙でもなります。 まずは今後喫煙は止めて、出産する体つくりをしていきましょう。

2011/05/02 22:01