相談者:ナユナミさん(26歳/女性)
先日、稽留流産と診断され手術をしたんですが、麻酔が効かず痛くてパニックになりながら手術を受けました。その時に先生が酒が強いから効かないんじゃないかと言っていたのですが、お酒が強いと麻酔が効かないんですか?なんだか先生の言葉に納得できず、今回こちらで質問させて頂きました。
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婦人科
相談者:ナユナミさん(26歳/女性)
先日、稽留流産と診断され手術をしたんですが、麻酔が効かず痛くてパニックになりながら手術を受けました。その時に先生が酒が強いから効かないんじゃないかと言っていたのですが、お酒が強いと麻酔が効かないんですか?なんだか先生の言葉に納得できず、今回こちらで質問させて頂きました。
「お酒が強い人は麻酔が効かない(効きにくい)」というのは昔からさもまことしやかに言われてきたことです。特に歯科での局所麻酔や下半身(脊髄くも膜下)麻酔の場合はそういったことを耳にします。ナユナミさんの場合、稽留流産の手術ということでしたので、察するに全身麻酔での手術だろうと思います。(全身麻酔と局所麻酔では話が全く別になります。)全身麻酔にも手術の負担の大きさによって、テレビドラマの手術のように人工呼吸のための管を口から入れるものから、そういった処置をせずに眠くなる薬を点滴から入れる鎮静と呼ばれるものまで幅が広く、おそらく今回の手術の場合は点滴から少し眠くなる程度の薬を使ったのではないかとお察しします。通常鎮静で使われる麻酔薬は、お酒と関係があるかといわれるとその関係はまだ科学的にはっきりと証明されていない点が多いです。お酒に強い人は酵素誘導といってお酒を飲むことでよりお酒を分解する酵素の量増やす能力が強かったりしますので、まったく関係が無いかというとそうとも言い切れません。つまりは、現在の静脈麻酔薬とお酒の関係は未だはっきりとした結論が出ていないというのが正直なところです。ただ、大昔はエーテルというアルコールを吸入麻酔薬として使用していたこともあり、そういったことから「お酒に強い人は麻酔が効かない(効きにくい)」といわれるようになったのだと思います。
2011/07/11 11:44