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婦人科

相談者

妊婦逆流性食道炎

相談者:すぅたんさん(32歳/女性)

現在妊娠9ヶ月なのですが、最近逆流性食道炎のような症状があります。 横になると、胸焼けがして、胃散のようなものが逆流してくる感じです。ゲップもでそうなので、出そうとすると食べたものが出そうになるので、ゲップもできずに、なんだか気持ちが悪い感じです。 毎日ではないのですが、度々こういった症状があります。妊婦だから仕方ないのかと思っていたのですが、最近CMで逆流性食道炎の事を知って、少し気になって相談させて頂きました。 よろしくお願いします。

相談者に共感!

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2011/09/28 18:27

妊娠初期のつわりと違って、妊娠後期は胸やけやげっぷに悩まされることが多く、吐くときはいきなり胃液が逆流するのが特徴です。これは出産後もしばらくは続くでしょう。 食道の下部には括約筋があって、胃からの食物の逆流を防いでいます。そして食道と胃の接合部(噴門)は、このあたりの筋肉や靭帯に自律神経や消化器のホルモンが関与する機能的な弁ですから、ここに食物がくれば開く仕組みになっているのです。ところが、胎児の発育に伴って子宮が大きくなると、胃は上に押し上げられて食道が通っている横隔膜の穴、つまり食道裂孔のすきまから胸の方へ飛び出してしまいます。このような〈食道裂孔ヘルニア〉と呼ばれる状態では噴門は開いてしまうし、食道下部の括約筋も胃液や食物の逆流を防止できません。その上妊娠中は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が平滑筋を弛緩させるために胃の内容物が長時間残りやすくなり、平滑筋でできている食道下部も弛みます。胸やけは胃液が逆流するせい。げっぷは胸やけを和らげるためにしょっちゅう空気を飲み込むのが原因です。前かがみになったり横になると症状がひどくなります。床についてから夜半に痛むのでお腹が大きくなった妊婦はなかなか安眠できません。横になるときは上半身を高くして半横臥位にしてください。日中は普段でも前かがみの動作を避けるようにしましょう。また、固い大きな食物で胃が拡がると逆流が起こりやすくなるので、食事は細かく砕いて少量ずつ何回にも分けて食べることです。いつも食物を胃の中に入れておけば、それが胃酸を吸収してくれるので胸やけが軽くなるはずです。 一度、気にな場合には早めに主治医に相談することをお薦めします。

2011/09/28 22:07