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HOTとCPAPの違いについて

相談者:どれみんさん(34歳/女性)

幼少期より喘息で、現在は最重症難治性喘息と診断されて、大学病院の呼吸器内科に通っています。 薬剤&食物アレルギーもあり、喘息発作やショックによる気管内挿管癧が複数回あります。 現在、喘息治療ガイドラインの薬をほぼ全て使い、リンデロン(2mg/日)を数年前からコントローラーとして内服しています。 オマリズマブ(ゾレア)は、アナフィラキシー症状が出て使えません。 ほぼ毎晩、喘息の発作が出て、SATが90%を下回る夜も少なくありません。 良くも悪くも『慣れ』てしまい、余程のことがない限り、救急外来に飛び込むこともありません。 肺機能検査検査の結果は、ほぼすべての項目において、基準値の50%~60%。近い将来、HOTの生活になると言われてきましたが、最近になって『CPAPを使えば夜間、楽になると思うんだけど。どう?』と主治医から提案がありました。 HOTとCPAPにどんな違いがあるのでしょうか。 いよいよ、自分のチカラで呼吸することができなくなるのかと思うと、少々動揺しています。 リンデロンを内服してから、体重は13キロ太り、現在、身長160センチ、体重は61キロです。 よろしくお願いします。

相談者に共感!

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2011/10/09 19:08

HOTというのは在宅酸素療法のことです。主には閉塞性換気障害という肺気腫などの疾患で用い、肺の換気能力が落ち、通常の酸素濃度では酸素飽和度が上がらないために酸素濃度を上げるために酸素をつけたまま生活するということです。若い方の重症の喘息であれば、対症療法にはなっても原因に対する治療という意味ではあまり的確ではありません。CPAPというのは持続陽圧換気というもので、主には睡眠時無呼吸症候群でよくつかわれるものです。喘息の発作というのは副交感神経の優位に働く夜間睡眠時になりやすいですが、その時に気管支が狭くなることで呼気時にうまく空気が出ず苦しくなるのが病態です。CPAPはこの狭くなった気管支に陽圧をかけることで気管支が閉塞しないようにして空気の通りをよくします。呼吸の力を助けるわけではなく、気管支を広げることで喘息により生じる変化を元に戻そうとするだけですから自分の力で呼吸していることには変わりありません。

2011/10/09 21:56