風邪薬について

市販の感冒薬はいろいろな薬が混ざって入っているため、妊婦や授乳している人にも安全とは言いにくいのです。これは漢方薬についてもしかりです。 一般に、風邪は簡単に治る病気のように思われがちですが、実は「風邪の特効薬を開発したらノーベル賞もの」と言われるくらい、風邪のウイルス自体をやっつける薬は現在ありません。鼻水を抑える、せきを鎮めるなど、個別の症状を和らげる薬を用いた対症療法しかできないのです。しかも、熱や咳は体の防御反応であり、熱が出ることでウイルスの活性が下がり、咳をすることでウイルスを排除できるのです。ですから、それほど辛い症状がなければ薬を使う必要はありませんし、むしろ使わない方がいいのです。