着床出血について

着床出血は、受精卵が子宮に着床したときに出る出血で、生理や不正出血とは異なります。卵子は精子と出会う前に4分割ほど細胞分裂され、その後精子と融合して受精卵となり、子宮に到達するまで（5日～10日かかります）、ずっと細胞分裂を繰り返します。ようやくふかふかの子宮上部に到達した後、根（絨毛じゅうもう）をはるのです。これが着床です。着床するときに子宮の内膜を傷つけてしまいます。そのときに出る血が着床出血なのです。量は生理と比べて極めて少量、おりものシートで十分なほどです。 着床出血と生理の違いは、時期、量、色、期間です。着床出血は生理予定日の3日～5日前に現れます。量はごく少量、おりものシートで十分間に合う程度で、生理ほど多くありません。色も、生理初期の褐色ではなくて、どちらかというと鮮血、ピンク色をしています（中には茶色という人もいるので、こうなると生理と区別がつきません）。出血する期間は3日、長くて5日くらいです。生理よりは短いのが特徴です。また、着床出血は生理痛のように痛みは伴わないのが通常です。 固まりにおいては子宮内で出血したものが固まって出てくる可能性もあります。まずは妊娠の可能性がある場合には生理予定日から１週間経っても生理がない場合には一度市販の妊娠検査薬での検査をお薦めします。