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内科

相談者

心室中隔欠損症

相談者:カラダメディカさん(31歳/女性)

生後6カ月のときに心室中隔欠損症の手術をした今10カ月の息子がいます。 術後心臓の動きが弱いということで現在もレ二ベースを飲んでいます。 経過はとてもいいみたいです。 ただ今日になって心臓が腫れてると言われ、私が心筋症の可能性はありますかと聞いたところ、経過をみていきましょうと言われたんですが、心配です。 心臓の動きが弱い原因は穴が大きかったのと肺高血圧で心不全が出てて、かなり心臓に負担がかかっていたからみたいです。心筋症でも心臓の動きが弱くなると聞いていたので、もしかして心筋症が原因なのではと不安です。 心筋症の場合はエコーでわかりますか? またいきなり心臓が腫れた原因は何なのでしょうか?

相談者に共感!

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2011/10/29 01:27

心筋症というのは心臓の筋肉自体が変性して生じる疾患です。弁膜症や先天性の心疾患の既往がない方であれば心臓超音波で心筋症の診断はできますが、すでに心疾患がある場合はそれによる二次的な心臓の変化なのかの区別は困難な場合があります。先天性心疾患に心筋症を合併するということは非常にまれですので、経過を考えれば心筋症というより先天性の心疾患、この場合心室中隔欠損による心不全と考えるのが自然だと思います。穴が大きい場合は心室中隔の筋肉の部分が少ないわけですから心機能は弱くなりますし、肺高血圧があったのであれば術後もすぐには心機能が戻らないので心臓への負担が大きくなるため、心臓の拡大やむくみが生じて拡張型心筋症に似た超音波所見と、心のう液の貯留等が生じるのだと思います。心不全はゆっくり進行している間は無症状ですが、限界が生じると症状が顕在化するのでいきなり生じたように感じるかもしれませんが、実際はゆっくり生じているわけです。

2011/10/29 10:42