相談者:たんぽぽさん(25歳/女性)
先ほどは、丁寧に説明していただき、ありがとうございました。 昨日から始まった消退出血の量が、ピルを飲む前の生理の量と同じくらい出ているのですが、大丈夫なのでしょうか? 後、ピルを飲みはじめて10日くらいから、生理痛のような痛みがあって、消退出血が出てから、少し痛みはやわらいだのですが、まだ続いています。 問題は ないのでしょうか? よろしくお願いします。
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婦人科
相談者:たんぽぽさん(25歳/女性)
先ほどは、丁寧に説明していただき、ありがとうございました。 昨日から始まった消退出血の量が、ピルを飲む前の生理の量と同じくらい出ているのですが、大丈夫なのでしょうか? 後、ピルを飲みはじめて10日くらいから、生理痛のような痛みがあって、消退出血が出てから、少し痛みはやわらいだのですが、まだ続いています。 問題は ないのでしょうか? よろしくお願いします。
ピルは偽妊娠の状態を人工的に作っているからピルを服用しだすと毎月の出血がなくなると勘違いされている方がおられますが、ピルは原則として21日間服用したら7日間の休薬期間がありますから、21番目の最後のピルを服用して2-3日後からこれまでの月経よりは少ない出血が数日間起ります。これは外から投与されたホルモン剤をやめたことから起る出血なので月経とは呼ばす消退出血と呼ぶのが正しい名称です。 外部から卵胞ホルモンだけを投与すれば子宮内膜は増殖していきますが、黄体ホルモンと同時に投与すると内膜はほとんど増殖しません。稀にピルを服用していても排卵が起ることがありますが妊娠に至らないのは子宮内膜が厚くならないことが避妊できる理由の一つといわれています。 また、排卵期に子宮頚管粘液という透明の卵の白身のようなおりものが増えることがありますが、これも卵胞ホルモンが単独で子宮頚管に作用して分泌されるものです。これは精子を子宮内に入りやすくして妊娠しやすくするような働きをしています。ピルを服用しているとこの粘液がほとんどでなくなることも避妊効果を高める原因になっています。 さてピルを21日間でやめずに飲み続けると理屈の上では出血は起らないのですが低用量のため30日以上服用し続けるとどうしても不正出血が起り始めます。この時から2倍の量に増やせばさらに出血が起らないようになりますが、特殊な事情がない限りは21日間でいったんやめて少したまった子宮内膜を排出させます。この時に起る出血がピルによって起る人工的な月経というわけです。 従って量は少なく出血時の痛みもほとんどないというのがピルによる消退出血の特徴で、過多月経や月経困難症さらには子宮内膜症の治療にまで用いられる理由はこの原理に基づくからなのです。 痛みがある場合や判断に迷う場合には一度病院への受診をお勧めします。
2012/04/23 22:46