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婦人科

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羊水過多症について

相談者:コタネ☆さん(28歳/女性)

いつもお世話になっています。今日で33週に入った初妊婦です。昨日、検診に行った所赤ちゃんの推定体重が2300グラムちょっとあり、羊水ポケット?が8センチでぎりぎり過多症ではないと診断されたのですがこの先、過多症になる事はあるのでしょうか?特に安静やお薬の指示はなかったのですが心配です。立つ時に痛みとかははいなですがお腹が固くパンパンな感じになるのですが過多症の症状でしょうか?たまに生理痛の様な痛みがありますがすぐ治ります。羊水過多症の事を教えて下さい。

相談者に共感!

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2012/04/27 23:05

羊水は主として胎児の尿、肺胞液(はいほうえき)から産生され、嚥下(えんげ)により胎児に吸収されます。両者のバランスにより羊水量は安定していますが、バランスの破綻(はたん)から羊水量に異常を来します。 原因として、羊水産生の過剰か吸収の減少が考えられます。産生過剰の代表的な例は双胎間輸血(そうたいかんゆけつ)症候群(多胎妊娠を参照)であり、受血児は多尿になるため高度の羊水過多となります。腎臓や肺の異常による羊水過多も報告されていますが、その頻度は低いようです。  原因の多くは吸収の減少であり、嚥下障害と消化管通過障害によります。嚥下障害としては、中枢神経系の異常、筋骨格系の異常、消化管通過障害としては食道閉鎖、十二指腸閉鎖などの上部消化管の閉鎖などがあります。内臓が腹壁外に脱出した異常、臍帯では、そこから髄液や漿液の漏出を来し、羊水過多となることもあります。母体の糖尿病やウイルス感染、胎盤腫瘍も原因となりえます。 診断は超音波断層法により行います。羊水腔は子宮内のエコーフリースペース(超音波の反射がない部分)として観察され、そのスペースの大きさ(たとえば、径が8cm以上など)により診断します。羊水過多と診断されたら、原因の検索を行います。母体の糖尿病検査、感染症検査、胎児・胎盤の超音波検査を行い、それぞれの原因に応じた管理を行います。 母体の呼吸困難、悪心、嘔吐、心悸亢進などの症状がみられる場合には、腹壁から穿刺針を子宮腔内に刺し入れ、羊水を吸引除去します。大量の急速吸引による急激な減圧は、胎盤剥離や子宮収縮を誘発することがあるので注意を要します。羊水除去の効果は一時的であることが多く、繰り返し行うか、胎児が成熟しているようであれば娩出させます。  羊水過多の時は通常の経腟分娩では合併症を起こしやすいので、帝王切開が行われることが多くなります。

2012/04/27 23:11