相談者:さらさん(27歳/女性)
昨日、手の荒れが気になり皮膚科にいきアンテベート軟膏0.05%、サトウザベル軟膏20%、アズノール軟膏0.033%が配合されてる軟膏を、いただきました。水泡も出来てて気になったのですがこれはヘルペスに使う軟膏でしょうか?主治医に聞くのを忘れてしまってお聞きしました。赤ちゃんがいるためヘルペスだとお世話するときに接触して赤ちゃんに感染させてしまうと心配です。
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皮膚科
相談者:さらさん(27歳/女性)
昨日、手の荒れが気になり皮膚科にいきアンテベート軟膏0.05%、サトウザベル軟膏20%、アズノール軟膏0.033%が配合されてる軟膏を、いただきました。水泡も出来てて気になったのですがこれはヘルペスに使う軟膏でしょうか?主治医に聞くのを忘れてしまってお聞きしました。赤ちゃんがいるためヘルペスだとお世話するときに接触して赤ちゃんに感染させてしまうと心配です。
さら さん
安心してください。ヘルペスのお薬ではありませんので。手荒れのお薬としては、いずれも一般的ですね。
アンテベート軟膏は、ステロイドホルモンと言って、手荒れなどの皮膚炎で炎症が強い場合に使います。
いうなれば、皮膚炎という炎(火災)を消す消防士さんですね。火災(炎症)が鎮火すれば、徐々にやめていきます。
ステロイドホルモン軟膏には、いっぱい種類がありますよ。なぜでしょうか???
火災の程度で消防士さんの出動規模を決めるように、皮膚炎の程度で変化させるためなんです。昨日の先生は、上から2番めの強さのアンテベートを選んだというわけですね。
それから、ずーと、ずーと使っていると、皮膚が薄くなったり副作用が心配ですね。ですから、ステロイドホルモンを処方された場合は、どれぐらいの期間使いますか?(どのくらいで火事がおさまるの?)と担当医や薬剤師さんに聞いておくとよいですね!
次に、サトウザルベ軟膏は、亜鉛(Zn)です。亜鉛は傷を治す力がありますよ。免疫力アップしてタンパク質を合成して、、、
ですから、特に手荒れで、亀裂の痛い部分やひっかきすぎて傷っぽい部分に、抜群に効きます。亀裂の部分に埋めるように塗ればよいですよ。
副作用はあまり気にしなくてもよいかと思います。
最後のアズノール軟膏ですが、軽い抗炎症作用を持つハンドクリームですね。特に副作用はないかと思います。手洗いの後とか、家事の後とか、何度も何度も手に塗ってよいでしょうね。成分はアズレンという物質で、ルネサンス時代では植物のカモミールが原料。もちろん現在は、製薬工場で合成して作ってるでしょうね。
最後にお薬自身が赤ちゃんに接触しても良いかどうか?
サトウザルベとアズノールはOK。なるべく接触しないほうがよいのがアンテベート。理由はお分かりですよね。
お大事になさってくださいね。。。
ご参考になりましたら幸いです。
2016/04/07 10:30
さらさん
ご丁寧に解答感謝いたします。自分で調べるとアズノールはヘルペスにも使うと書いていましたが、この3種類が全て混ざったお薬を処方したということはヘルペスの治療とは考えにくいということでしょうか?
2016/04/07 12:33
さら さん
お返事ありがとうございます。
あっ!そうでしたか。3剤の混合だったんですね。失礼しました。
一つ一つのお薬の作用や、使い方は、前の回答の通りです。
でも、混合してしまうと、アンテベートの止めどき(ステロイドなので副作用あるため)と、アズノールやサトウザルベ(副作用がまず無いので、ずーと使っても良い)の使用時期と使用方法(ステロイドは1日2回程度、アズノールなどは何回も塗って良い)が、分離できないですね。。。
この辺りは、よく混合される先生と、単品で処方する先生とに、わかれます。もちろん患者様の希望で混合する場合もありますよね。
たぶん、担当の先生は、5-7日ぐらいで、また来てくださいと仰せでしたでしょうか?改善すれば、アンテベートを抜いた軟膏にされる予定かもしれませんね(あくまで推測!)。やっぱり長く使うと、アンテベートだけが、副作用が心配ですので。
Q それから、肝心な、やっぱりヘルペス!ではないでしょうか?という不安に対する回答ですが、、、
A まず心配いりません。
なぜなら、ヘルペスで第一に処方する薬が(アラセナ軟膏とか、カサールクリームとか言います)処方されてないからです。
ヘルペスなら、通常、何はさておき、これを処方しますので。
最後の疑問点です。
Q アズノールはヘルペスにも使うの?
A 使います!わたしもよく処方します。何故でしょうか?
アズノールは、軽い抗炎症作用を持つからです。ヘルペスの場合、びらんになり痛いので、アズノールは痛みをやわらげてくれます。もちろん皮膚のカバー効果(ハンドクリーム効果と同じ)もあるから、一石二鳥です。
でも、ヘルペスにアズノールだけを使うことはありません。アズノールにヘルペスウイルスをやっつける力は無いためです。
ですから通常、抗ヘルペス薬(先程のアラセナ軟膏や、ヘルペスの飲み薬など)にプラスする形で処方しますよ。
疑問が、すこしでも解消されましたら、幸いです。
納得しました。ありがとうございます
2016/04/07 13:20