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相談者

ルナベル休薬中の消退出血が1年半以上も来ないです

相談者:hoshiさん(38歳/女性)

子宮内膜症のチョコレート嚢胞の治療で6年前からルナベルを服用しています。
一時は3シート連続で服用して1週間休薬というサイクルで飲んだり、ULDが出て長期処方解禁になってからはルナベルULDに変えたりして服用を続け(ULDは1シート服用1週間休薬)、6cmぐらいあったチョコレート嚢胞もようやく2cm弱まで小さくなりました。

ただ、休薬中の消退出血について心配があります。
ルナベル服用時はときおり生理が飛ぶとは聞きますが、私の場合、もう1年半以上(18ヵ月以上)も出血がありません。休薬中も普通のおりもので、血が混じったような色になったのはこの間1回だけでした。
また、この間の妊娠の可能性はありません。

行く度に先生に相談しても「問題ないので1週間後にはちゃんと服用を始めるように」「治療効果もあるし、服薬をやめたら再発するので継続服用が必要」と言われます。

いまの膣の状態が全くイメージつきません。血がほぼなく干からびているのでしょうか?それとも残った血が黒くどろどろでこびりついているのでしょうか?
他の先生にも診察してみてもらったほうがいいでしょうか?

何回か生理が飛ぶのはよく聞くのですが、こんなに長期間、血の退出がない人はあまり聞いたことがないので不安です。よろしくお願いします。

相談者に共感!

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2016/07/23 09:58

ご質問ありがとうございます。
低用量ピル、とくに極低用量のものにおいては内膜の発育はかならずしも十分ではありません。むしろ長期的には、排卵抑制効果よりも子宮内膜菲薄化効果の影響で極端に月経量が少なくなる人もいます。また、3週内服・1週休薬を繰り返すことで卵巣を休める効果もあり、内膜症への作用以外にもそれなりの効用があります。ただし、18か月もの間消退出血が行われないための影響は明らかではありません。干からびたり癒着したりしているわけではないのですが、数か月に1回程度は消退出血を起こしておいたほうが組織のリセットという面からはよろしいと思います。具体的にはカウフマン法か、中用量ピルをはさむのがいいかもしれませんので、先生とご相談ください。それとは別に、もう6年もピルで内膜症を抑えているということですよね?失礼ながら、ご結婚など、手術に踏み切る理由などはないのでしょうか。あるいは、長期内服に堪えるディナゲスト単剤の治療に切り替えたりもご検討ください。

2016/07/23 13:43

相談者

hoshiさん

ご返信ありがとうございました。
いただいたいくつかの選択肢を先生と相談してみたいと思います。

また、手術についてのご説明がありましたが、チョコレート嚢胞が2cm程度になっても手術という選択肢はあるのでしょうか?
初診の頃は6cmぐらいだったので手術の話もあったのですが、手術適応は7cm以上ぐらいと説明をいただき、いまでは全く念頭にありませんでした。
もしこのぐらいの大きさでも手術のメリットがありましたら、教えていただけると嬉しいです。

2016/07/23 14:03

「2cmのチョコそのもの」には、あまり積極的な手術動機はないですよね。ルナベルで治療効果も出ていますし、痛みもありませんし。ただし、内膜症が残存していることは確かですので、そこで問題になってくるのは妊娠のご希望がある場合です。当然排卵をとめる治療はできませんから、いったんピルや黄体ホルモンも中止しなくてはならず、手術で腹膜表面やチョコなどの内膜症病巣を退治しておかなければなりません。「妊娠しづらくて変」なときに内膜症が見つかった場合も、チョコが小さくても手術の対象です。とくに挙児希望がない場合には、このまま待機でよいと思います。

2016/07/23 18:12