陰部にできたイボ

ご質問ありがとうございます。
外陰ヘルペスとコンジロームは、原因となるウイルスが違います。ヘルペスはHSV（単純ヘルペスウイルス）、コンジロームはHPV（ヒトパピローマウイルス）の感染で起こります。共通点としては、おもに性交渉でうつるということでしょうか。ただ、高熱や外陰の痛がゆさ、鼠径部のリンパ腺が腫れるといった症状からは、コンジロームではなくヘルペスのほうが疑わしい感じもします。以前なったヘルペスは、神経の深いところに潜り込んで再発することもある点からもそのように感じます。どちらも抗生物質は効きませんし、コンジロームの薬はヘルペスには効果がありません。もしヘルペスなら、1日ごとに痛がゆさが強くなったり、イボが増えたりしてきますので、そこで診断が変わるかもしれません。

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みー さん、こんにちは。ヘルペスの場合は、はじめは水疱の様な状態になっていて、やがてびらんすなわちただれたような状態になっていきます。片側だけではなくて左右対称に病変部分ができることが多いですね。ヘルペスの初発では、非常に痛みが強いことも多く熱が出ることもあります。再発の場合には、痛みはそれほどありませんけれど、神経節に潜んでいたウィルスが活性化するために、痛いような不快な感じがあります。尖圭コンジローマの場合には、イボ状の盛り上がりができます。イボの部分は、周囲の皮膚と比べると硬く感じられます。イボの部分に痛みはほとんどありませんけれど、違和感や痒みを感じることがあります。また、左右対称に発生するということもありません。このように、ヘルペスとコンジローマは見た目にもかなり違いがあります。ただ、ただれやイボが小さい場合には診断がはっきりしないこともあります。そのようなときには、ヘルペスであればその部分からウィルスのDNAを確認する検査を行って診断することがあります。また、尖圭コンジローマの場合には、イボを採取して病理組織検査に提出して診断を確定することもあります。今回の場合は、はじめに高熱が出ていたこと、左のそけい部を押すと痛みがあるというのが気になります。ヘルペスで高熱が出たり、そけい部のリンパ節が腫れることがあります。あくまでも考えられる可能性ですけれど、ヘルペスと尖圭コンジローマが同時に発症しているということも考えられるかも知れません。コンジローマを薬で治す場合には、ベセルナクリームという塗り薬を使うのが一般的です。この薬はヘルペスには効果はないと思いますけれど、ヘルペスが悪化するようなことにはならないと思います。以上、ご相談の内容から考察してみましたので、ご参考になれば幸いです。いずれにしても、早くよくなっていただきたいと願っております。どうか、お大事になさっていただきたいと思います。ご相談いただきまして、大変ありがとうございました。尚、他のお悩みも受け付けております。また何かあればご相談をいただきたいと思います。

相談者からのお礼

とても、細かく教えてくださりありがとうございます!!!
先生から教えていただいた薬を今つけていますがまだ一度だけなのでなんの変わりもありません。治らなかったらまた病院に行ってきます。もし、ヘルペスだったとしても薬によって悪化することはないと聞き安心しました。
ありがとうございました‼

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