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相談者

子宮体がん細胞診にてクラス3

相談者:ちゃいさん(46歳/女性)

子宮体がん細胞診にてクラス3となりました。2年前に乳ガンに罹患し手術、放射線、抗がん剤ののち、現在はノルバテックスを服用して一年半くらい経過しました。抗がん剤で生理は止まりましたが、体がん検査の時に血液検査をしてホルモン値を計りましたが、数値が高く先生も驚いていました。10年位前から子宮筋腫にて半年に一度経過観察していましたが、乳ガンにかかりしばらく行っておりませんでした。
不正出血や腹痛は全くないのですが、ホルモン治療は子宮体がんのリスクをあげるので検診は受けた方がよいとのことで、先日自主的に検査を受けてこの結果でした。 こういうケースの場合、がんの確率はどれくらいあるものなのでしょうか?

相談者に共感!

2

2017/12/29 21:29

ちゃいさん、こんにちは。
乳がんの治療ではノルバデックスが用いられることが多いのですけれど、この薬の添付文書には「本剤の投与により子宮体癌、子宮肉腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症がみられることがあるので、本剤投与中及び投与終了後の患者は定期的に検査を行うことが望ましい。」と記載されています。実際、ノルバデックスを使用している方では子宮内膜が厚くなっている方も少なくありませんし、検診の結果子宮体がんが見つかった方も経験しています。今回は、子宮体がん細胞診にてクラス3ということですので細胞に異型は見つかっているのでしょう。しかし、がんといえるほど強い異型ということでもなさそうですので、今の時点では子宮体がんをご心配されることはないと思います。
こういった結果が出た場合には、通常は3ヶ月あるいは半年後に再検査を指示されることが多いと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。どうか、お大事になさっていただきたいと思います。ご相談をいただきまして、ありがとうございました。尚、他にもご心配なことがあるようでしたら、ご遠慮なくご相談をいただきたいと思います。

相談者

相談者からのお礼

ご親切で丁寧なご回答、ありがとうございます。
今の段階では子宮体がんの確率は低そうということがわかり、少しほっといたしました。
続いてご質問させていただきました。宜しくお願いいたします。

回答に納得!

2

2017/12/29 22:03

相談者

ちゃいさん

ありがとうございます。
ネットで調べるとクラス3にもaとbがあるようですが、報告書には記載がされていませんでした。
ATEC USと書いてあります。これはa,bどちらに該当するのでしょうか?
体がん検診をしたクリニックでは再検査は受けられないようで、結局乳ガンで通院している大学病院に紹介状を書いていただきました。
それと、そのクリニックで血液検査の結果ホルモン値が高いと言われたのですが、これはノルバデックスが効いていないのでしょうか?ただ、生理は抗がん剤で止まったままです。ノルバデックスの効果があまりないなら、あえて毎日服用して体がんのリスクをあげるのもいかがなものか?と考えてしまいます。

相談者に共感!

2

2017/12/29 23:13

ちゃいさん、こんにちは。
子宮内膜の細胞診の判定においては、以前から行われているクラス分類というのがあり、クラスⅢはさらにクラスⅢa 炎症・内膜増殖の疑い(精密検査が必要)、クラスⅢb 異型内膜増殖の疑い(悪性疾患の可能性あり・精密検査が必要)に分けられていました。しかし、子宮体がんの細胞診でも、子宮頸部細胞診と同じように液状化細胞診という手法が取り入れられて、クラス分類以外にOSG 判定という方法が検討されています。まだOSG 判定が主流になっているといことはないと思いますけれど、今回はクラス分類にOSG 判定が併記されたものなのでしょう。OSG 判定では子宮内膜異型細胞を内膜異型細胞(ATEC)をATEC-US「意義不明(US)」とATEC-A「異型増殖症以上を除外できない(A)」に分けています。クラス分類とOSG 判定をはっきり対比することはできないので、乱暴かとは思いますけれどATEC-USはクラスⅢaに相当するといっても良いかも知れません。ただし、OSG 判定についてはまだ検討されている段階であって、スタンダードな方法として広く認知されている状態ではないと思います。
血液検査の結果ホルモン値が高いと言われたということに関しては、生理は来ていないながらもノルバデックでエストロゲンの分泌が完全に抑えられていない可能性があります。これに関しては、大学病院の乳がん担当の医師とよくご相談をいただきたいと思います。
ただ、子宮内膜細胞診がATEC-USという結果ですと異型増殖症の可能性はあまりなさそうですので、このまま慎重に経過観察という選択肢がとられる可能性もあると思います。
以上、少しわかりにくい解説になりましたけれど、ご参考になれば幸いです。

相談者

相談者からのお礼

わかりやすいご説明ありがとうございます。
まずは大学病院を受診するとともに、乳ガンに関してもホルモン値について相談してみたいと思います。

回答に納得!

2

2017/12/30 00:17

相談者

ちゃいさん

先日はありがとうございました。
本日、大学病院にて再検査を実施しました。
超音波で子宮の中を確認したあと、細胞診、組織診を実施しました。先生は子宮筋腫があるので検査がしづらいとはおっしゃっていましたが、それ以外は「特に何もなさそうだけど。」とおっしゃってました。
また、ノルバデックス服用中の患者さんにはよくあるケースともおっしゃっていました。
ホルモン値は生理がある人と同じくらいとのことです。
もっと卵巣の働きを抑える治療を追加するかどうかは外科の先生にも相談してみるとおっしゃっていましたが、それはリュープリンのことだと思われますか?(薬剤名を聞き忘れました。)まわりには、40代後半で投与している方はいないのですが、効果はあるものでしょうか?
体がんのリスクを下げ、筋腫の縮小にも効果があるなら、更年期障害の症状はがまんして投与していただきたい気もしますがいかがでしょうか?

相談者に共感!

2

2018/01/04 18:30

ちゃいさん、こんにちは。
ノルバデックス以外に卵巣の働きを抑える治療といいますと、LH-RHアゴニスト(リュープリン、ゾラデックスなど)やアロマターゼ阻害薬(アリミデックス錠、アロマシン錠、フェマーラ錠)がありますけれど、ちゃいさんは閉経前乳がんですので、適用となるのはLH-RHアゴニストの方です。ノルバデックスで治療を行うことで子宮内膜に影響してしまう場合には、LH-RHアゴニストに変更するという考え方もあると思います。LH-RHアゴニストは、子宮内膜を萎縮させる作用がありますし、筋腫の縮小も期待できます。更年期障害の症状が出るかでないかは個人差が大きいのですけれど、まれに「うつ症状」が出ることがあり、「うつ症状」が出ると治療継続は難しくなると思います。
以上、ご参考になれば幸いです。

回答に納得!

2

2018/01/04 19:08