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整形外科

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単純性股関節炎の安静とは

相談者:ゆきんこさん(36歳/女性)

4歳の息子が、1週間前から時々「膝が痛い」と言うようになったのですが、元気に遊びまわっていたこともあり、あまり気にしていませんでした。ところが昨日、朝から泣くほど痛った事もあり、整形外科を受診したら、単純性股関節炎とのこと。1週間は安静にと言われたのですが、4歳の息子がおとなしく寝ているわけもなく、歩いたり飛び回ったりしています。本人は「痛くない」と言いますが、階段を上る姿を見ると、完全に踏ん張れていない様子。安静にとは、どの程度の事を言いますか?やはり保育園はお休みした方がいいでしょうか?

相談者に共感!

1

2018/04/14 23:06

ご相談内容拝見いたしました。

単純性股関節炎でみられる跛行は、股関節に圧が加わる内側へのひねりや屈曲位をとると痛みが増すので、足を外側に開いて歩こうとする特徴があります。痛みが出ないような歩き方をするようになるので、日常生活の範囲内であれば特別、ずっと寝て過ごしたり、座って過ごしたりという必要はないと思います。安静とは、激しいスポーツや階段の昇り降りを繰り返したりジャンプを繰り返したりしない状態を指しますが、おうちの中でも飛び回るともあるでしょうから、実際のところは外遊びを控える程度で考えればいいと思われます。ご心配であれば保育園はお休みさせたほうがいいかもしれません。
通常一週間程度で軽快しますので、それ以上の期間痛みの訴えがあったり、歩き方に異常が続いたり、発熱・局所の熱感等がみられたりした場合は、化膿性股関節炎・骨端症などとの鑑別が必要となりますので、必ず診断を受けた整形外科に再度受診してください。

ご参考になれば幸いです。

回答に納得!

1

2018/04/14 23:50

相談者

ゆきんこさん

再発する事もあるそうですが、今後の生活で気をつけることはありますか?

相談者に共感!

1

2018/04/15 01:59

ご質問ありがとうございます。
原因がはっきりしていないというのもこの病名がついた病態の特徴の一つでありますので、成長期の期間中に、何度か繰り返す可能性はあります。
しかしながらその頻度は高いとは言えません。基本的には使い過ぎ、負荷をかけすぎる場面があったり、過度にひねったり、深く屈曲したりという動作での外傷が、まだ成長過程の筋骨格では、関節を支持する機能が脆弱であるため、股関節や膝関節の痛みにつながりやすくなっているものと思われますので、本格的に、身体負荷・強度の大きい習い事やスポーツをおこなっている状況でなければ、再発を心配する必要はないと思われます。
例えば「高いところからジャンプして着地してから太ももを痛がっている」というエピソードが明瞭であれば・・・捻挫・筋挫傷という表現になり、そのようなエピソードがなければ・・・大腿部の痛みならば、単純性股関節炎ということが多いです。
見落としてはいけない疾患が複数ありますので、前回ご説明した通り、長引くということは異常ですから、本人に自覚がなくても「変だな?」と思われる状況であれば、他の病態を疑って速やかな再受診が必要であるということはぜひとも気を付けていただければと思います。
ご参考になれば幸いです。

回答に納得!

1

2018/04/15 05:57