相談者:風華さん(51歳/女性)
心療内科で肥満のために一年間トピナを処方されました。
20キロやせました。
主治医にいつまでも服用する薬でないからと言われて断薬しました。
半年立ってまた太ってきてまた服用していたほうが調子が良いため
処方をまたお願いしょうと考えています。
トピナは、アメリカで開発された薬で発売から日にちも浅いので副作用は、わからないと聞きました。
心配です。
副作用情報が有れば教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
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相談者:風華さん(51歳/女性)
心療内科で肥満のために一年間トピナを処方されました。
20キロやせました。
主治医にいつまでも服用する薬でないからと言われて断薬しました。
半年立ってまた太ってきてまた服用していたほうが調子が良いため
処方をまたお願いしょうと考えています。
トピナは、アメリカで開発された薬で発売から日にちも浅いので副作用は、わからないと聞きました。
心配です。
副作用情報が有れば教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございました。当方体調を崩しておりまして、回答が遅くなりまして申し訳ございませんでした。
他の先生からの回答で解決なさっている様子ですが、参考のために以下の様に回答いたします。
まず、ご存じの通り肥満に対する日本国内での適応症はありませんので、他の先生もおっしゃるようにこの薬の適応症(国に申請している効果)で何か起こった場合の補償はありませんので、ご注意くださいませ。
副作用ですが、怖くなってしまうかもしれませんが、報告されているものとして以下があります。
※簡単にまとめますと、眠気、体重減少(主作用がてんかんのため、期待していない作用である副作用が体重減少となる可能性があります)、めまい、肝臓の数値(γ-GTP)が増加などがあります。重大な副作用として、緑内障(の一つで目が急に悪くなったように感じる、眼が痛くなる)や、腎臓・尿路の結石、汗が出なくなることでの高熱、疲労や食欲不振(代謝性アシドーシスで見られる症状)です。
たぶん、薬によって食欲抑制が起こり、医師は代謝性アシドーシスによる昏睡や意識障害の悪化なども非常に懸念していると思います。その他、精神的に抑うつになってしまって、自殺したくなるという副作用もありますので、精神的な影響も考えているかと思います。
その他気になりそうなところでは、食欲不振で食べないことによる体臭や、胃腸では放屁などもあります。また、喉の渇きや汗をかかなくなるという症状もありますね。
以下、細かくなりますが、副作用についての抜粋です。
副作用等発現状況の概要
トピナ錠の治験303例中、副作用(検査値異常を含む)が228例(75.2%)。主な副作用は傾眠90例(29.7%)、体重減少75例(24.8%)、浮動性めまい44例(14.5%)、無食欲及び大食症候群32例(10.6%)等。また主な臨床検査値異常はγ-GTP増加24例(7.9%)、血中塩化物増加22例(7.3%)、血中重炭酸塩減少19例(6.3%)、血中リン減少16例(5.3%)等であった。[トピナ錠承認時]
トピナ錠発売後では239例中、副作用(臨床検査値異常を含む)が151例(63.2%)。主な副作用は、傾眠52例(21.8%)、体重減少30例(12.6%)、血中重炭酸塩減少28例(11.7%)、浮動性めまい22例(9.2%)。
重大な副作用
1. 続発性閉塞隅角緑内障及びそれに伴う急性近視(頻度不明注))
2. 腎・尿路結石(2.3%)
3. 代謝性アシドーシス(1.8%)
高クロール性の代謝性アシドーシスがあらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、過換気、不整脈、昏睡等の症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、疲労、食欲不振等の症状があらわれた場合には必要に応じて重炭酸イオン濃度の測定を行うこと。
4. 乏汗症及びそれに伴う高熱(0.3%)
それ以外に、細かい副作用報告もありますが、ここでは2000字までの回答になってしまいますので、URLを載せておきます。副作用のところをご覧ください。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1139008F1027_1_13/1139008F1027_1_13?view=body
以上ですが、薬の副作用で食欲不振になることを利用したダイエット方法になりますし、国が認めておりませんので薬剤師としてはお勧めできませんが、質問回答としてお答えいたしました。
薬剤師としてではなく一個人の意見となりますが、私も同じような状況でダイエットに困っています。ミルクティーで空腹をごまかしたり、キュウリやキャベツ、ゴボウ、もち麦などで、カロリーが少なく食物繊維の多そうなものをスープにして頑張っていたりします。もちろん、タンパク質も撮っていますが。あとは、おやつはナッツ(アーモンドにしたり)ですかね。
中々、運動ができないので本当に困ってます。膝にも負担がかかりますし。。。ダイエットの専門家ではないのでこのあたりにしておきますが、精神的ストレスも食べてしまう原因のように思いますので、ストレスなどについても何か対策ができるといいですね。
お大事になさってくださいませ。
2018/06/24 18:56
風華さん
明子先生お返事をありがとうございます。
トピナの説明ありがとうございます。
やはりもう服用しません。少し怖くなりました。
ダイエットがんばります。
ありがとうございました。
2018/06/24 19:25
お礼をありがとうございました。質問としてきていましたので、少し返信させていただきます。
今、精神関連のお薬もお飲みの様でして、やはりその疾患にも副作用として影響を与えてしまいそうですし、仰るようにトピナの服用は避けた方がいいと思います。
また、現在お飲みの薬は、食欲減退の作用も、増進(亢進)の作用もある薬がありますね。エビリファイ、セロクエルなど。
※ワイパックス、ソラナックスは、減退(胸焼け、吐き気などのためもありそうですが)が、報告されていますが。
薬はどうしても色々な全身的な作用が考えられますし、多剤の服用ですとその影響も複雑になりますね。
もちろん、ストレスの環境や生活習慣、年齢による代謝の低下などもありますし、本当にダイエットは難しいですよね。
ただ、色々精神的なこともあるようですし、急激なダイエットなどでビタミンが不足してしまうのも精神的には良くないと思います。
カルシウム不足(吸収には、ビタミンD3が必要で、D3の合成は皮膚内で起こりますので少し日光に当たるのも大事です。)や、鉄不足(鉄の吸収は、ビタミンCが必要ですので、ビタミンCも合わせて摂るようにしてください)により、少しイライラですとか、だるくなる疲れやすいなんて言うのもあります。
また、アメリカでは(現在私は米国在住なのですが)、うつ病の最初には、ビタミンB6を投与します(アメリカでは大量投与ですが)。
ビタミンB自体は、多くとっても尿中に排泄されますので、もし、ビタミンB群が足りてなさそうでしたら、サプリもいいかもしれませんね。
B2やB1が不足していると、糖の代謝や脂質代謝が低下しますので、B群はできれば摂っておいた方がいいと思います。
と、薬以外の色々な余談をかいてしまいましたが、トピナによる食欲不振の際に、さっぱりした物しか食べていないなどで、素麺などさっぱりした物しか食べていないなど、偏りはありませんでしたでしょうか?
食べたものが身体となりますし、精神も作りますので(もちろん、薬の服用も大事ですが)、折角摂取する食生活も少し見直してもいいかもしれませんね。
お大事になさってください。
※もう、夏ですが、私はダイエットが間に合わず泣きそうです(-_-;)
お返事をありがとうございます。
食生活見直してみます。
とても勉強になりました。
明子先生お体ご自愛くださいね。
2018/06/25 07:34