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婦人科

相談者

胎児発育状態について

相談者:やっこさん(29歳/女性)

先日、東京で有名な中期胎児エコー検査を受けてきました。
特に異常はないとの診断でしたが、
18週4日での測定値が
BPD 45mm +1.2SD
HC 162.7mm +0.4SD
AC 126.5mm -0.4SD
FL 26.2mm -0.2SD

という検査結果でした。
また、母体ドップラー検査項目の静脈管の数値もPIV 0.82 +1.8SDという数値です。
平均値よりはみ出ている為、何か問題があるか聞いたところ、ほかの部分の血流などを考えて問題があるとは考えにくいとのことでした。

現在とても気になっているのは
BPDが通常よりも大きいことです。
中期エコーでは水頭症などの指摘はなく、個性の範囲ではないかとのことでしたが、
今後後期になるにつれて水頭症の疑いがでることもあるのでしょうか。
中期退治ドッグで以上がなくてもそのようか可能性はありますか。
静脈管のわずかな異常値も気になり、不安であまり眠れません。

また、胎児ドッグ専門クリニックを受診後に、かかりつけの産婦人科を受信したのですが、
19週2日で
BPD 4.33cm -0.2SD
AC 13.73cm -0.1SD
FL 3.16cm +1.1SD
でした。18週の頃とだいぶ違います。

胎児ドッグ専門クリニックのエコーの方が信用できるでしょうか。

相談者に共感!

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2018/09/14 22:20

やっこさん、こんにちは。
胎児エコーで胎児の発育を評価する際には、胎児の頭、体幹、大腿骨の3ヶ所を計測するのが基本です。計測方法は決められていて、それにしたがって計測されます。ただ、胎児の位置によっては正しく計測することが難しいことがあります。たとえば、BPDについては水平断でミッドラインが真ん中にあり透明中隔が見える断面で、一側の頭骨の外側から反対側の頭骨の内側までの距離を計測します。赤ちゃんの位置によってはこの断面がきれいに出せないことがあり、その結果実際よりもかなり大きな数値が出てしまうことがあります。たとえていうと、野菜のキューリを切る際に真横に切ると断面は円に近い形になりますけれど、斜めに切ると楕円形の様な形になり断面の距離が長くなったりします。
今回2回計測していただいていますけれど、計測の間隔は5日だけですね。
18週4日での測定値でBPD が+1.2SDと大きかったので、あえてHCすなわち頭部の周囲径を測られたのでしょう。そしてその結果も +0.4SDと
少し大きめであったということですね。同日の検査ではACとFLは少し小さめだったようですね。
次の19週2日では、BPD 4.33cm -0.2SDと前回の45mm +1.2SDよりも小さくなっていますね。これはいずれかのあるいはどちらも計測が正しくできていなかったことになります。そして、ACは126.5mm から13.73cmへと少し大きくなっていますので、これは正しいのかも知れません。
FL については26.2mm-0.2SDからFL 3.16cm +1.1SDへと5日でかなり大きくなってしまっています。
総括すると18週4日ではBPDが大きめ、19週2日ではFLが大きめといったように他の部位の計測値と乖離しています。
どちらの計測が信用できるのかというと、どちらも正しく測れていない可能性があるとしかコメントできないように思います。
水頭症の有無については、側脳室の幅を計測することで評価しますけれど、それで問題がなかったのであれば現時点では大丈夫と考えてよろしいでしょう。ただし、今後も注意して観察される方が良いと思われますけれど、実際にはまだ何回も観察するチャンスはあると思いますので、毎回の健診でみていけばよいでしょう。静脈管の数値については、申し訳ありませんけれどよくわかりません。
以上、ご参考になれば幸いです。どうか、お大事になさっていただきたいと思います。そして、安産を願っております。ご相談をいただきまして、ありがとうございました。尚、他にもご心配なことがあるようでしたら、ご遠慮なくご相談をいただきたいと思います。

2018/09/15 06:06

相談者

やっこさん

お返事ありがとうございます。
やはり、様子を見ていくしかないのですね。。。

万が一水頭症が疑われる場合は、エコーで分かるものなのでしょうか。現在23週で、今週検診の予定です。
また、私自身も頭のサイズが大きく、今も普通サイズの帽子が入りません。出生時は未熟児で2300グラムで産まれたのですが頭囲は34.5センチありました。
遺伝ということも考えられますか?もし水頭症やほかの障害があったらと思うと情けないですが何も手がつきません。

また、18週の際にエコーを受けた場所は
胎児ドッグ専門のクリニックです。超音波検査のみで50分間行い、脳や心臓の形成、血液の逆流やそのほかの細かな形成異常などをチェックしました。
そこでBPD45mmと出ていて個性のうちではないかとのことだったのですが、
そういったクリニックであっても、やはり誤差というのは考えられるのでしょうか。

2018/09/15 07:44

やっこさん、こんにちは。
胎児の先天奇形による水頭症が疑われる場合は、胎児ドック専門の医師でなくてもエコーでわかると思います。現時点では胎児の個性あるいは個体差というご理解でよろしいかと思います。そして、先の回答にも書きましたけれど、5日間という時間差で大きさが却って小さくなっているということから、計測が謝っている可能性は否定できないと思います。専門のクリニックでも、胎児の位置などのコンディションによっては正しく計測することが難しいことがあってもおかしくはないと思います。

2018/09/15 08:06

相談者

やっこさん

そうですか。
エコー検診はやはり確定的なものではないですよね。。
もし、45mmという数値や短めのFLなどが正しかった場合ですが、その場合でも健康な新生児を産める場合もあるのでしょうか。
BPDが大きめということだけで異常値ではないですか?よくあることなのでしょうか。。

2018/09/15 08:57

やっこさん、こんにちは。
胎児の頭部が大きいとか、FL値が小さいといったような胎児のプロポーションが気になる場合、実際に水頭症や四肢短縮症といった奇形が存在していることもあるのですけれど、本当の異常が存在するということはもちろんまれなことであり、単に計測が正しくできていなかったという場合が圧倒的に多いのです。その場合には、健診で何回か形態の観察や計測を続けていると、異常がないということがわかってきます。また、本当に異常を疑うのであれば、通常の健診の2~4週間毎ではなくて観察の間隔を毎週にしたりします。
ご相談のBPDが大きめということだけで異常値ではないかどうかについては、これまでの回答通り必ずしも異常値ではなくて比較的よくあることです。ご心配されずに見守ってあげていただきたいと思います。

2018/09/15 09:23

相談者

やっこさん

お返事ありがとうございます。
そうですか。少し安心致しました。重ねて質問をして恐れ入ります。
今後検診をしていく中で水頭症やその他の異常は見られないけれど、BPDが大きくFLが短い状態が続いた場合ですか、それは完全に個性ということでよろしいのでしょうか。
私の実父も頭がとても大きく、普段は入る帽子を探して買わなければならないほどです。それを私も受け継いでいます。
胎児ドッグ専門のクリニックで頂いた4D写真ではあまり感じませんでしたが、かかりつけの病院で頂いたエコー写真は頭が大きくて本当に心配になりました。
性別は男の子のため、どうか遺伝であって欲しいと願うばかりです

2018/09/15 09:41

やっこさん、こんにちは。
妊娠中期では、胎児間でそれほどプロポーションがちがうということはないのですけれど、妊娠後期になりますとBPDが大きくFLが短いということも珍しくはなくなります。ただ、何度も申しますけれどそうした中にも計測が正しくできていないというものも多く含まれていると思われます。後期になり健診間隔が毎週ともなりますと、場合によっては1週間前の数値よりも小さくなっていることもあります。しかし、実際にはそのようなことはありませんので、そのような場合には計測が正しくされていないということは明らかですます。1回ごとの計測値をあまり気にされずに、おおまかな発育の状態を見て行けば良いと思います。

2018/09/15 09:51

相談者

やっこさん

お返事いただきありがとうございます。
重ねて質問してしまい申し訳ありませんでした。
計測が正しいかどうかは専門クリニックであっても胎児の位置によっては分からないということですね。
クリニックのホームページにエコーの資格を持った胎児ドッグが出来る医師と書いてあったので、誤差はないのかと思っていました。

また、1度のBPDやFLの測定値だけでは判断できないということなのですね。
全体的に見て、異常があるかないかというのを観察していかなければならないということですね。
異常があるのはごく稀ということを信じて検診を待とうと思います

2018/09/15 20:49

やっこさん、こんにちは。
超音波の器械の性能がどれほどよくて、医師の腕がどれほど優れていても、超音波プローブ (探触子) どのように当てても、胎児の位置や向き次第では、正しい断面を描くことは難しいことがあります。
専門クリニックのご受診は1度だけかも知れませんけれど、今後はかかりつけの産婦人科で診ていただくようになるのでしょう。毎回の健診で赤ちゃんの発育を見守っていただきたいと思います。そして、何かわからないことがあれば、かかりつけの医師にお尋ねいただき不安を解消していただくことも大切かと思います。

2018/09/16 04:46