相談者:あぐ太さん(34歳/女性)
先日妊娠29週の妊婦検診で、胎児の下部消化管拡張を指摘されました。拡張部の太さは最大で10.2mmとのことでした。
これはどのような病気が考えられるでしょうか。
他に異常所見はなく、羊水過多もありません。
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婦人科
相談者:あぐ太さん(34歳/女性)
先日妊娠29週の妊婦検診で、胎児の下部消化管拡張を指摘されました。拡張部の太さは最大で10.2mmとのことでした。
これはどのような病気が考えられるでしょうか。
他に異常所見はなく、羊水過多もありません。
あぐ太さん、こんにちは。
胎児の下部消化管が拡張している場合、最も疑う病気はヒルシュスプルング病という腸管の神経発達が未熟な病気です。
ただ、胎児エコーは胎児の姿勢などで測定誤差が出やすいです。ですから、本当に胎児に腸管拡張があるのかどうかは今後繰り返しエコーを受けていくなかではっきりしていくと思います。
2019/07/28 09:01
あぐ太さん
ありがとうございます。
ちなみに21週で行った中期のスクリーニングでは腸の拡張はありませんでした。
胎児が成長していく中で、(今回だとこの8週間の間に)ヒルシュスプルング病を発症するということはあるのでしょうか。
2019/07/28 09:13
胎児の成長とともに腸管の長さも徐々に長くなると思います。
腸管の神経は口側から肛門側に発達していくとされていますが、その途中で神経発達が止まってしまうのがヒルシュスプルング病です。
つまり、胎児の腸管が長くなるにつれて病気がはっきりしてくると思います。ですから、以前は異常がなくても今回から異常が認め始めたと考えられると思います。
2019/07/28 09:16
あぐ太さん
ありがとうございます。
ヒルシュスプルング病は、ありふれた疾患なのでしょうか。
担当医師の話だと「見え方かも…」とも言われていて、はっきりしない感じです。
この時期の胎児にガスなどが溜まるなどは考えにくいですよね?
2019/07/28 09:26
ヒルシュスプルング病はそこまで稀な疾患ではないと思います。軽度の方は成人してはじめて診断されることもあると思いますので、そういった方も含めればそれなりの頻度で存在する病気だと思います。
ただ、先ほども申し上げたように胎児の姿勢などでたまたま腸管が拡張しているようにみえただけの可能性もあると思いますから、今後も毎回エコーで腸管拡張があるということでなければあまり心配する必要はないと思います。
2019/07/28 09:29
あぐ太さん
ありがとうございます。
そうなのですね。初めて聞く病名ですが、軽症の方も含めるとそれなりに患者さんがいらっしゃるのですね。
もしお腹の子がこの病気だとして、胎児期からこのように症状が現れているということは、それなりに重症だと考えておいたほうが良いでしょうか。
可愛い我が子に変わりはないですが、心の準備をしておきたくて…。
エコーは見え方にそれほど誤差があるのですね。胎児がうつぶせになっていて見にくいとは言っていましたが。
2019/07/28 09:37
そうですね。もしおこさんがヒルシュスプルング病だった場合、胎児期から所見があるということは中等症から重症と考えたほうがよいと思います。
ただ、この病気には治療法があると思います(最重症だった場合には手術をしても生存が難しい場合もありますが)から、悲観的になる必要はないと思います。
まだこの病気と決まったわけではありませんから、今後の経過をみていく必要があると思います。
2019/07/28 09:41