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四逆散の副作用について

相談者:ちーちゃんさん(32歳/女性)

以前、四逆散という漢方を服用していましたが、とても効果はあったものの、一か月後に急に体調不良(手の痺れ、動悸、冷や汗、血圧が上がった感じでふらつく)が起こりました。
副作用と思い服用をやめましたが、翌日少し体調が回復した時に内科で血液検査をしたところ、低カリウム症にはなっていませんでした。
その数ヶ月後に試しにもう一度服用しましたが、倦怠感が出てきたのでもう怖くなり飲んでいません。
甘草が合わないのかなと思っていましたが、葛根湯など甘草が入った薬を飲んでも体調は大丈夫です。
初め体調が悪くなった時は、朝に四逆散を服用し、昼に風邪気味だった事から葛根湯を服用しています。
四逆散の副作用の可能性はありますか?
甘草が合わないわけではなかったのでしょうか?

相談者に共感!

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2020/01/10 22:04

ちーちゃんさま、こんばんは。
今回は漢方薬の副作用についてのご質問ですね。
さて、今回現れた症状をみますと、甘草によって引き起こされる「偽アルドステロン症」によるものの可能性があるかと考えます。この状態は一般的には甘草の1日の服用量が3gを超えてくると起こる危険性が高くなるといわれております。それぞれの漢方の甘草の含有量は四逆散が1.5g、葛根湯が2g(ここではよく使用されているツムラの漢方製剤の情報を記載いたします)で総量は3.5gとなっておりますので、偽アルドステロン症の結果、血液中のカリウムが低下し、今回の症状が起きたことがまず考えられるかと思います。また、1日3.0gを超えていなくても、長期で内服する場合にも同様に注意が必要かと思います。
また、影響としては少ないかと考えますが、四逆散はある程度の体力がある方に適した漢方薬であり、風邪気味の時には適していなかった可能性も考えられます。
これは私感になりますが、体調不良後に葛根湯は問題なく服用できて、四逆散で倦怠感が出たのは、その時の反応を身体が記憶していて、四逆散がお薬ではなく異物として認識され解毒の機能をもつ肝臓に負担がかかった可能性も考えられます。漢方薬の副作用として肝機能障害も起きる可能性がありますので、ご留意いただけますと良いかと思います。
今後四逆散は避けた方がよろしいかと思いますが、もし処方されることがありましたら、今回のエピソードをお話いただく必要があるかと思います。また、甘草を含む漢方は既存の製剤の70%にも上るとされておりますが、投与量や投与期間にはご注意いただきたいと思います。また同じような症状が現れた場合には内服を中止し、すぐに医療機関を受診することをお勧めいたします。

この度はご質問ありがとうございました。
また何かありましたら、いつでもご相談くださいませ。

2020/01/11 22:49