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相談者

ロラゼパム、セディールの同時服用について

相談者:やっこさん(49歳/女性)

不安障害でロラゼパム、デパスを服用して、5年以上たちます。昨年夏にパニック障害の様な不安障害が辛く、休職しましたが、その間に別な病での手術を2回受ける事になり、心身共にいまだ回復せず、仕事復帰には至っていません。現在、心療内科にはかかっておらず、以前かかっていた心療内科クリニックで処方頂いた薬(ロラゼパム、セディール、デパス)を、現在かかりつけのリウマチ科で処方してもらっています。ただ、セディールについては、すぐに効果を感じられなく、1日3回服用するのを忘れてしまったして、セディールについては処方から外して頂きました。しかし最近、依存の少ないセディールをもう一度試してみたいと考えています。
ロラゼパムを少し減らして、セディールと併用する事は問題ないですか?
同時服用も問題ないですか?

相談者に共感!

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2020/09/07 08:15

やっこさん、こんにちは。
たしかにロラゼパム、デパスはいわゆるベンゾジアゼピン系薬剤といわれるお薬で、依存性・耐性の問題が指摘されております。
そのため、なるべく減薬・中止にもっていこうとする流れになっております。
また、セディールは安定剤のカテゴリーには入れられておりますが、ベンゾジアゼピン系薬剤と一線を画すため、依存性・耐性の問題は指摘されておりません。
その分、効いた感も薄いのは確かで、その代わりに眠気は出てしまう部分もあります。

ロラゼパムを少し減らしてセディールを併用することは問題ないように思います。
その際、ロラゼパムを減らすことでの反動が出るかもしれませんが、しばらくそれを続けると体が慣れてくる可能性はあるかと思います。

2020/09/07 10:24

相談者

やっこさん

先生ありがとうございます。
ロラゼパムを少しずつ減量する為にも、セディールを試してみたいと思います。
また、最近、散歩中にまっすぐ歩けないというか平衡感覚がなくなり、フラフラになり不安感や恐怖感が増す感覚があります。先日、脳のMRIを撮りましたが問題はなく、耳鼻科には耳鳴りで通っていて、めまいの薬は服用しています。でもまっすぐ歩けないと恐くて、一人で外に出るのも恐く、家に引きこもってしまいそうです。
ロラゼパムを朝、昼服用していますが、不安感は消えません。やはりパニック障害の症状のひとつなのですか?もう一度、心療内科にかかり、パニック障害に効く抗うつ剤を服用しないと駄目なのでしょうか?
でもレクサプロは身体に合いませんでした。
セディールは抗うつにも効果ありますか?
試してみる価値はありますでしょうか?

2020/09/07 12:26

ご返信ありがとうございます。
レクサプロが合わなかったようでしたら、レクサプロを使用しないでできることをチャレンジしてみることは良いように思います。
セディールにわずかながらの抗うつ効果はあるかもしれませんが、やはりレクサプロなどのような抗うつ薬ほどではありません。
現在のやっこさんの様子からは、うつというよりは、不安が先行しすぎてしまっているように思います。
もともとの持病や不安感から脳が疲れてしまい、うつっぽくもなりえるそんなイメージに思えましたがいかがでしょうか。

やっこさんがお気づきのように家にこもってしまいますと精神衛生上悪くなりやすいので、そういったところも病状の悪化、回復のチャンスにもつながりえます。
ふらつき→不安→外出しにくい→家にこもりやすい→運動の機会が減りふらつきがおこりやすい
といった悪循環も関係して立て直しがしにくくなっている可能性はありそうです。
歩く機会が減ることで自律神経系の調整がうまく行きにくくなったり、ふらつきやすくなってしまう側面がありますので、不安でありながらも脳の問題はないようですので、注意しながら歩く、散歩をする、おひとりが不安なようでしたら、どなたがご家族の協力のもと外出を試みる、できれば毎日少しの時間でも取り組む、手すりや壁伝いながらでもチャレンジする、もしそれが厳しければ自宅の廊下や部屋の中をうろうろするような形で練習する、はおすすめできそうです。
また、歩行の機会もそうですし、家にこもりやすくなると、太陽に当たる機会が減るため、これも精神衛生上不安定になりやすくなりうる一つの原因になりえます。
できれば、朝9時くらいまでに一度太陽に当たることはおすすめいたします。
そうすることで、生活パターン、睡眠リズムは安定しやすくなりえるかと思われます。

2020/09/08 09:55

相談者

やっこさん

先生、具体的なアドバイスを頂き、ありがとうございました。本当に先生の仰る通りです。早速教えて頂いた方法を取り組んでいきたいと思います。
今、不安障害(パニック障害)でロラゼパムを服用していますが、必ずしも抗うつ剤を服用しなくても、治る事もあり得ますか?何とか今の安定剤を服用し、セディールや漢方薬を使用しながら、行動療法を行い、減薬して
いきたいと考えています。
漢方薬は以前服用していた事がある、半夏厚朴湯の余りがあり、今朝、ロラゼパムと一緒に服用しました。
不安障害に効果的な漢方薬は半夏厚朴湯以外でしたら、何がございますか?
度々申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

2020/09/08 11:06

ご返信ありがとうございます。
治る、と断言はしにくいところはありますが、悪くなりにくくすることはできるのではないかと思います。
そもそも大昔は抗不安薬・安定剤などは存在せず、人は生活しておりました。
いまよりも、より人間らしい生活、生きるために必死な生活を送っていたものと推察されます。
とくに、昼行動して夜休むといった生活、昼間じっとしているのではなく、生活のために男性は狩り、女性は農作物や洗濯や料理などで忙しくしておりました。
そこに不安障害や自律神経の乱れを改善させるためのヒントは隠されていると思っております。
本来の人間らしい生活に戻すことで不安障害・パニック障害などのうつにもなりにくくなるのではないか、と。
ある意味、コロナウイルスは人災の側面も否定できません。
コロナ情報の蔓延による不安のあおり、差別や風評被害により余計にコロナを心配して生活しないといけない状況など。
余計な不安を感じやすい世の中ですが、少しでも生活様式や体を動かすなど本来の人間の生活に近い様式に向けて取り組むことで、安定しやすくなるものと思われますよ。
なお、不安障害に対して漢方薬を使うのであれば、神経質になり睡眠がとりにくい場合は抑肝散、いらいらしやすいようであれば柴胡化竜骨牡蛎湯、月経との関連性がありそうであれば加味逍遙散・当帰芍薬散などをわたしであれば使います。
ただ、これらはできれば、漢方の知識のある先生のもと、ご相談なさるのが良いように思います。

相談者

相談者からのお礼

先生、具体的な例を挙げてわかりやすいお話を頂き、ありがとうございました。
先生の仰る通りですね。
最終的には治すのは自分自身の力ですね。
漢方薬など、最低限のお薬の力を借りて、生活習慣、考え方などを見直し、取り組んでいきたいと思います。
先生に背中を押して頂いたような気がして、心強く感じました。ありがとうございました。

2020/09/08 13:45