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抗不安薬減薬時に併用して効果が期待できる漢方薬

相談者:やなじさん(50歳/男性)

よろしくお願いします。
抗不安薬レキソタンの長期服用による依存、また耐性もついたこともあり、主治医相談のもと作用時間が長く依存や離脱症状が軽減しやすいメイラックスに置換後、減薬をゆっくりペースで始めている者です。
こうした西洋薬の減薬に漢方を併用して上手くいったケースやこういった療法を推奨しているクリニックなどもあるようです。自分の主治医にも相談しますが、このアプリ内で数名のお医者にも聞きましたが、抗不安薬減薬と併用して効果が期待できる漢方薬をいくつか紹介していただきました。柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散などです。もちろん漢方はマイルドな効果ですし、副作用もあるのは承知しております。またその人に会う合わないもあるかと思いますが。
薬剤師のお立場として、上記のような場合、おすすめする漢方薬はございますか?

相談者に共感!

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2020/11/03 18:31

やなじさん、よろしくお願いします。
ご相談、拝見いたしました。現在、抗不安薬の減薬中なのですね。
やなじさんのお話される通り、漢方を併用して減薬できたケースや西洋薬では改善が乏しかった症状が改善することも少なくないと思います。
漢方薬を使用する西洋医学の考え方に体質や体調を示すような「証」というものがあります。この証を評価した上で漢方薬が選択されますので、主治医の先生との相談で、やなじさんご自身の現在の体調をしっかりお伝えいただくことが重要かと思います。

他の先生があげられた柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散については一般的によく使われる漢方かと思います。
抑肝散は不安症状に使う代表的なもので小児の夜泣きから高齢者の認知力低下による気分障害など幅広く使われるお薬です。
柴胡加竜骨牡蛎湯については不眠・不安症状に効果を感じやすい漢方かと思いますが、体力がある方向けのお薬です。疲労で体力が弱っている方には名前は似ていますが、桂枝加竜骨牡蛎湯の方が向いているかもしれません。
また、気分の落ち込みや不安があり、特に喉のつかえ感がある場合には半夏厚朴湯が使われることもあります。
その他にも、冷えで血流が悪く顔色が優れない方、肩こりがある方には加味逍遥散、加味帰脾湯などの漢方も勧められるかと思います。

漢方は証にアプローチして症状の改善を期待するところがありますので、やなじさんがいちばん改善したい症状や体質(冷え性、肩こりしやすい、クマができやすい、胃腸が弱いなど)、体調(体力の有無、気分の状態など)を見直しておくとより適した漢方薬が選択されやすいかと思います。また、証をみるときに喉やお腹の状態をみることかありますので、喉から下腹部まででつかえ感や緊張しているところがもしあれば、それもお伝えいただくと良いかと思います。

この度はご相談いただきありがとうございました。
また何かありましたらいつでもご相談くださいませ。

相談者

相談者からのお礼

ご丁寧なアドバイスありがとうございます。主治医に相談させていたたきます。

2020/11/03 20:39