相談者:はるさん(24歳/女性)
先日の相談でアセトアミノフェンとロキソプロフェンは併用が可能と言われました。
その場合は分量はどれくらいにすればよろしいでしょうか?
ちなみに後頭神経痛で病院に行く時間が作れません。
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相談者:はるさん(24歳/女性)
先日の相談でアセトアミノフェンとロキソプロフェンは併用が可能と言われました。
その場合は分量はどれくらいにすればよろしいでしょうか?
ちなみに後頭神経痛で病院に行く時間が作れません。
ご質問ありがとうございました。寒いですし、色々痛みがお辛そうですね。
さて、過去の質問内容を拝見しましたが、市販薬の併用ということで回答いたします。
アセトアミノフェンだけが入っている商品は、市販薬ではタイレノールa、アセトアミノフェンK錠(小林薬品工業)、アセトアミノフェン錠「クニヒロ」(解熱鎮痛薬)ぐらいになります。1回300mgとなっていますので、そのままの量を飲んで大丈夫です。
ロキソプロフェンもいくつかのブランドがありますが、1錠(68.1mg(無水物として60mg))、飲んで大丈夫です。
ですので、アセトアミノフェン1錠(300mg)と、ロキソニン1錠(60mg)の併用は大丈夫です。
また、はるさん様の後頭神経痛の原因が不明ですが、同じ姿勢を続けることによる肩こり、こわばりからくるものであれば、葛根湯も併用できます。葛根湯は緊張性などの肩こりによく使われます。風邪薬のイメージはあり、体が温まるのもありますが、筋肉のこわばりをほぐす作用もあります。
なお、神経痛は上記共にあまり効かない可能性も高いです。ので、受診できない事情は承知しておりますが、できれば受診していただき、神経性疼痛の薬(プレガバリン「リリカ」、ミロガバリン「タリージェ」、サインバルタ(デュロキセチン)など)や、またはリラックスする薬などを処方してもらえるといいですね。
また、以下詳細な説明もさせていただきます。
・アセトアミノフェンは、解熱と痛みには効果がありますが300mgですと効かない可能性もあります(ただ、市販薬で大量に飲んで何かあった場合には、副作用救済制度が適応されません。ので、パッケージに書いてある通りに服用してください)。医師の診察・診断の下でしたら、医療用(カロナール)では、痛みに一回300mgから1000mg用いることもあり、1日最大量は4000mgとなります。ただ、1日2000mgを超えると肝障害を引き起こす可能性が高くなります(肝障害は遅延性で3-4日後に発現します)。脂肪肝など肝機能があまりよくない場合には低用量にしていただきたい薬です。
・ロキソプロフェンは、痛みと炎症と解熱に効果があります。医科向けでは頓服(本当に必要な時に)2錠まで飲むことはありますが、一般的に1錠です。1日3回まで飲めます。炎症を起こしている場合には、こちらの方が効いている感じがあるでしょう。胃が荒れる可能性がアセトアミノフェンよりも高いので、できれば胃薬と一緒に飲んでいただきたいです。
・葛根湯は、もし市販薬で買うのでしたら「満量処方」という医科向けと同じ量が入っている製品をお勧めします。ただ、葛根湯は胃腸が弱くて虚弱な人は、胃が痛くなる可能性があります。もし、服用する場合には、胃薬と併用するなども考えてください。
以上です。
以前、痛みの学会に行った時に、「痛みは意識すればするほど痛くなり、範囲も広がる」と発表されていました。とても変な言い方ですが、気を紛らわせると、痛みが和らぐようです。痛くて気になってしょうがないというのは、私も神経痛がありますのでとても理解しております。可能な限り、何か他のことに集中したりなどで痛み以外のことを考えられるようにできればいいですね。
直接的には何もできませんが、早く良くなりますこと心よりお祈り申し上げます。
丁寧に説明して下さりありがとうございました。
様子を見ながら受診出来るようにします。
2022/01/04 18:07