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相談者

黄体ホルモン剤の不正出血を止める方法

相談者:穂波さん(44歳/女性)

噂のファクトチェックをさせてください。

最近になって、「黄体ホルモン剤による不正出血をとめるためにトラネキサム酸を服用する」と言う話を耳にしました。
調べてみて、これにより子宮内膜を溶かすプラスミンの分泌を抑えるらしい、と理解しました。
確かに、服用すれば不正出血は止まるかもしれませんが…
子宮内膜症患者が、子宮内膜を剥がすのを阻害して良いのでしょうか?

不正出血の量が少ないときは、短期なら大丈夫かも?と思います。それならぜひ服用したいです。
ですが、血の塊が出るような大量出血のとき、トラネキサム酸を服用していいものでしょうか?(処方する医師がいるようです)
出血多量は問題と思いますが、その場合黄体ホルモン剤の服用もやめるのではないかと思うのです。

相談者に共感!

1

2024/10/02 23:00

ご相談頂き有り難うございます。
子宮内膜症の患者においては、ホルモン治療によって内膜の成長を抑えることが重要です。トラネキサム酸の使用が子宮内膜の剥がれを阻害するかどうかについては、確かな答えは難しいですが、内膜症の症状を悪化させる可能性も考えられます。特に、大量出血がある場合、内膜が異常に厚くなっている可能性もあります。
そのほかご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。

相談者

相談者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
ホルモン剤の知識は婦人科医の間でもかなり差がありますが、リスクを感じる方がいらっしゃることに安心しました。
不正出血の止め方というと、手術か薬の服用の中止くらいと思うのですが、
「不正出血にトラネキサム酸。通院すれば医師が止血してくれる」
と勧める方がいて(医師ではない)、そのような情報拡散に不安を感じていました。

回答に納得!

1

2024/10/02 23:11

相談者

穂波さん

続けて質問です。

「内膜症の症状を悪化させる可能性」
とは、どのような経緯(機序)によるものでしょうか?
医療の素人なので理解できないかもしれませんが、簡単にご説明いただけるとありがたいです。

相談者に共感!

1

2024/10/02 23:37

子宮内膜症は子宮内膜類似組織が卵巣に着床すれば、卵巣子宮内膜症(チョコレート嚢腫)、子宮筋層に出来れば子宮腺筋症と言います。
ご相談の内容である子宮内膜症患者であれば、治療で黄体ホルモン剤であるジエノゲスト(ディナゲスト)を内服しますが、このジエノゲストは内服すれば、子宮内膜は増殖期内膜にならずに(子宮内膜を厚くしない)、分泌期内膜に変化します。この分泌期内膜は生理になれば剥がれてしまいますので、ジエノゲストを内服すれば子宮内膜は薄く剥がれやすい分泌期内膜になり、不正出血が起こります。この時の不正出血に止血剤のトランサミンを内服されて出血を止めても、子宮内膜症事態を悪化させることはありません。
産婦人科ではこの不正出血には止血剤の漢方薬の77番キュウキキョウガイトウを内服してもらいます。
決して子宮内膜症を悪化させることはありません。
また何なりとご相談ください。

回答に納得!

1

2024/10/03 05:00